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本学から2つの研究課題が戦略的創造研究推進事業さきがけに採択されました

 2018年9月18日(火)、大学院医学研究科の北西卓磨 講師が提案した研究課題「生体脳における神経情報伝達の大規模光同定技術」と、大学院理学研究科の永田 崇 特任講師が提案した研究課題「光OFF型オプシンによる高感度かつ自然な視覚再生」が、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業さきがけ「生命機能メカニズム解明のための光操作技術」(研究総括:七田 芳則 立命館大学 総合科学技術研究機構 客員教授/京都大学 名誉教授)に採択されました。

北西講師からのコメント180927-2
 研究課題「生体脳における神経情報伝達の大規模光同定技術」では、自由に行動する動物の脳において神経細胞間?脳領域間の情報伝達を大規模に計測する新しい手法を開発します。また、この計測手法を記憶に重要な脳部位である海馬体に適用し、記憶情報の生成と分配のルールを明らかにします。



永田特任講師からのコメント180927.jpg
 近年、光感受性遺伝子ツールを用いて生きた動物の狙った細胞の活動を光で操作できるようにする光遺伝学と呼ばれる技術が、脳科学を始めとする多くの分野で大変注目されています。
 私たちの研究グループでは最近、光を受ける前に細胞の情報伝達系を活性化し、光を受けて活性化をやめるというユニークな性質を持つ“光OFF型”遺伝子ツールを見出しました。研究課題「光OFF型オプシンによる高感度かつ自然な視覚再生」では、この光OFF型遺伝子ツールを用いて、視覚障害をきたす病気に対する新しい遺伝子治療技術の基盤を確立することを目指します。

(参考)平成30年度 戦略的創造研究推進事業(さきがけ)の新規研究課題及び評価者について

戦略的創造研究推進事業(さきがけ)とは

 国の科学技術政策や社会的?経済的ニーズを踏まえ、国が定めた戦略目標の達成に向けた独創的?挑戦的かつ国際的に高水準の発展が見込まれる先駆的な目的基礎研究を推進する事業で、科学技術イノベーションの源泉となる成果を世界に先駆けて創出することを目的とするネットワーク型研究(個人型)です。
 研究提案を公募により選考し、研究総括のマネージメントのもと、研究総括?領域アドバイザーの助言を得て、同じ研究領域に集まった様々な機関やバックグラウンドの研究者と交流?触発しながら、個人が独立した研究を推進します。