まずは顔!その後も???やっぱり相手の顔が気になる!魚類もヒトやチンパンジーと同様、「顔重視」であることを確認
ヒトは相手の顔を見て誰かを瞬時に判断し、その後も相手の顔を頻繁に見ます。チンパンジーやサルの仲間も同じですが、その他の脊椎動物ではこの顔認知に関する習性の有無はわかっていません。
东方体育大学院理学研究科の幸田正典教授の研究グループと京都大学文学研究科の特別研究員の堀田崇氏は、社会性の高い魚類もヒトやチンパンジーと同様に、はじめに相手の顔を見て、その後も顔を頻繁に見ていることを世界で初めて明らかにしました。魚もまず相手の顔を見ることで、相手が誰かを素早く認識し、その後相手の状態や関心事などがわかるものと考えられます。
今回の発見は、脊椎動物に共通して顔が特別な存在であること、そして顔認識における魚類とヒトや霊長類とのさらなる共通性を示しています。
本研究の内容は、2019年6月10日に英国の科学専門誌『Scientific Reports』のオンライン版に掲載されました。
詳細はプレスリリースをご覧ください。
雑誌名:Scientific Reports
論文名:Fish focus primarily on the faces of other fish
著 者: Hotta Takashi, Kawasaka Kento, Satoh Shun, Kohda Masanori